旅行のヒント
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低予算の旅

アメリカを旅行して回れば、きっとその魅力にとりつかれること請け合いの実り多き旅行になることでしょう。惜しむらくは、アメリカでは住むにしても旅するにしても、けして安上がりには済まないということです。でも、正確な知識とちょっとした旅するうえでのヒントで、限られた予算でも最大限にアメリカを堪能することは十分可能です。

Tourist Trap © Mike Leco / USATourist.com
「観光客目当て」に上乗せ料金を請求するビジネスやレストランに注意しましょう。

ツーリスト罠には要注意!

観光地の周辺につきものなのが、軒を列ねる観光客向けビジネスの数々。このような所では、質が今ひとつの品物にも法外な値段がついていることが多く、我々の間では「ツーリスト罠」と呼ばれています。ちょっと有名な観光地ならどこも、土産物屋や露店商、レストランに囲まれているのは容易に想像できることでしょう。こういったお店には近寄らないに越したことはありません。観光客が落とすお金だけで商売が成立しているようなお店は避けるのがお約束。これには空港のレストランやショップも含まれます。観光地に行く時は、食料品やお土産は離れたところで買うのが得策です。

航空券を少しでも安く

アメリカ国内での長距離移動といえば、飛行機というのが一般的。少しでも安い航空券をというなら、多くの航空会社が提供する空席待ち割引料金を利用してみてはいかがでしょう。これだと時期によっては、正規運賃の半額以下になることもありますが、反面必ずしも席が確保されないのが難点です。つまり、空席が出るまで何時間も待つ羽目になる可能性もあるのです。空席が出てからの搭乗なので荷物も当然機内持ち込みになりますから、荷物もなるべく小さくまとめておかなければなりません。また、乗り継ぎがあるフライトの場合は、それぞれの乗り継ぎ区間ごとに空席待ち料金を払って待たなければならないこともあるということも。空席待ちの場合の航空運賃については広告に出ることはありませんので、チケットオフィスに電話して、各航空会社の担当者に直接聞いてみるとよいでしょう。

設備こそやや劣るものの、大手よりも比較的低料金の中小航空会社もあります。キウィ(Kiwi)、ATA、バンガード(Vanguard)、エアトラン(AirTran)などがそうです。そしてこういった小規模航空会社でも、さらに安い空席待ち料金を出していることがあります。ただし、小規模航空会社は往々にして運航範囲も空港で使えるエリアも限られているし、ましてや米国本土外への運航はまずないということを頭に入れておきましょう。

バスは経済的な選択肢

アメリカには最大手のグレイハウンド・バスカンパニー(Greyhound Bus Company)を筆頭に、長距離バスを運行している会社がいくつかあります。運賃という点だけを考えればバスはもっとも安い手段ですし、バスターミナルの数も空港よりも多いです。しかしながらアメリカを端から端まで移動するといった場合、数日は要する上にその間の宿泊や食事といった出費がかかってくるので、バスがもっとも経済的とは言えなくなるでしょう。その点グレイハウンド・バスカンパニーでは、7日から60日の有効期間中は乗降無制限で利用できるトラベル・パスを発行しています。そのうえ学生や外国人旅行者には特別割引運賃も適用されます。バスを使うか、飛行機にするか、じっくり検討してみましょう。飛行機の速さはバスの比ではありませんが、その代わりバスには移動中も車窓からアメリカをじっくり眺められるという利点もあるのです。

鉄道旅行は非常に限られた場合のみ

まず、アメリカでの鉄道旅行は高くつく上に不確実、そして不便というのが基本です。旅行中の主要な移動手段としては利用しない方が賢明でしょう。ただし、主要都市間の移動が多くなりそうな旅であれば、鉄道は経済的な手段とも言えます。アメリカ唯一の長距離鉄道アムトラック(Amtrak)では30日間全米どこでも乗り降り自由のUSAレイルパスを発行しており、季節によって300ドルから550ドルで売られています。この値段一見高く感じますが、短期間で移動の多い旅行だと航空券やバスの乗車券を何枚も買うよりも余程安上がりです。しかしながら、鉄道は比較的大都市間でしか運行されていないという点はまず念頭においておきましょう。

ヒッチハイクはダメ!

ヒッチハイクは危険を伴うだけでなく、ほとんどの州では違法です。せっかくの旅行休暇を留置所で過ごす羽目にならないように。

安宿探しは少々冒険が必要

安上がりな宿泊場所を見つけるのは時として冒険ですが、お粗末なモーテルや息も詰まりそうなホテルの小部屋に替わる経済的な方法をここにご紹介しましょう。

比較的都市から離れたところを旅行する場合、ある程度の規模の州立公園や国立公園にたいてい設置されているキャンプ場が非常に低料金(5ドルぽっきりという時も!)で利用できます。この料金には通常、調理用グリル、テントスペース、共同トイレとシャワーの利用が含まれています。私営のキャンプ場だともう少し料金が高くなるのですが、お湯が使えたりプールがあったり、コインランドリーや食料品を売る店鋪があったりと設備がよいことが多いです。アメリカでのキャンプについては、このサイトの「キャンプをする」ページもご覧ください。

Camping © Mike Leco / USATourist.com
比較的都市から離れたところを旅行する場合、ある程度の規模の州立公園や国立公園にたいてい設置されているキャンプ場が非常に低料金(5ドルぽっきりという時も!)で利用できます。

大きな大学では、夏休みの間に学生寮の部屋を貸し出すところも多いです。アメリカの大都市には必ず、このような大学が少なくとも一校はあるはずです。手頃な料金で一部屋とシャワーが使えるのがこの場合の典型ですが、ほとんどの場合が夏、 6月末から9月はじめだけの期間限定なのが残念なところです。学生寮の間借りを希望する場合は、各大学のハウジングオフィスへ直接の問い合わせが必要です。

主要都市にはどこもYMCAやYWCAの支局があり、低料金の宿泊施設も備えています。ここでは基本的にシャワー、寝場所が提供されるほか、所によっては温かい食事が出ることもあります。YMCAやYWCAは他の方法に比べると少々値段が張るのですが、その分信用できるので安心して過ごせると言えるでしょう。料金その他情報は、www.YMCA.net.

ユースホステルはアメリカではあまり見かけませんが、それでもあることはあります。あらかじめ到着前に予約しておいた方が無難でしょう。あまり見かけないとは言え、ユースホステルがいちばん安価な宿であることはほぼ間違いないですが、タオル類や石鹸などは自分で用意しなければなりません。アメリカのユースホステル情報はwww.reservations.bookhostels.com/usatourist.comでどうぞ。

原作筆者: Icarus Annals
訳: Etsuko Tada
上部写真撮影: © Mike Leco / USATourist.com
写真詳細: キャンプまたはホステルほど安価ではありませんが、地元のノンチェーンホテルはお手頃な宿泊料金を提供できます。