モニュメントバレー
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モニュメントバレー

アメリカ西南部を代表する風景

Gooseneck © John Crossley
ほど近いグースネック州立公園(Goosenecks State Park)の広いビューポイントからは、1000フィート(330メートル)もの深い谷の奥底を、大きく蛇行しながら流れる川を見下ろすことができるでしょう。

モニュメントバレーの風景は、これぞまさに西部、といった風景です。からっぽの砂漠に囲まれて点在する赤いテーブル岩(mesa;メサ)や岩山(butte;ビュート)の姿は、これまで数え切れないほどに写真や映像に撮影されてきました。そのためか、初めて訪れる人も以前来たことがあるような気にさせられるものですが、本物の自然の色合いは写真よりもはるかに鮮やかでかつ深いことに、誰もがすぐに気付かされるでしょう。

モニュメントバレーはいわゆる谷というよりはむしろ、かつてはこの地域を覆っていた砂岩の残骸が半分崩壊したようになって、荒涼した中に数百フィートの高さで空に向かってぽつんぽつんと立っているという感じです。

モニュメントバレーはナバホインディアンの居留地内

モニュメントバレーは、ナバホ族インディアン居留地内にすっぽりとおさまる形で、ユタ州南東端からアリゾナ州にまたがっています。州境近辺にたくさんある有名なランドマークは、グールディング(Goulding)という小さい町のあたりに特に集中してあります。この人里離れた集落は1923年にインディアンの交易所として設立され、現在は観光の拠点です。グールディングからの最寄りの都市は、175マイル(250キロ)先のアリゾナ州フラッグスタッフ(Flagstaff)です。

モニュメントバレーへ行くには、アリゾナ州ケイエンタ(Kayenta)からユタ州のUS191号線に続く道が唯一の選択肢と言えるでしょう。北からアリゾナ/ユタ州境へかけては、もっともモニュメントバレーらしい風景??平坦な砂漠にまっすぐな道が地平線の彼方、1000フィート(300メートル)の高さにそそり立つ崖に向かってひたすら伸びているーーを見ることができます。たいていの見どころはこの道路から目にすることができますが、それでもまだまだ、道路東側に垂直に立ちはだかる岩壁 (ミッチェル・メサMitchell Mesaとウェセリル・メサWetherill Mesa)の影に、絶景が隠されています。グールディングへ向かう分岐点で脇道に少し入った所にあるモニュメントバレー・ナバホトライバルパーク(Monument Valley Navajo Tribal Park;入場料2ドル50セント)でも、ひときわ素晴らしい景色を楽しめるでしょう。

モニュメントバレー一の絶景は、ナバホ居留地内で

Valley of the Gods © John Crossley
モニュメントバレーから北へUS163号線を約30マイル(48キロ)、バレー・オブ・ザ・ゴッド(The Valley of the Gods)でも、モニュメントバレー同様に真っ赤な岩が思い思いの形で並んでいます。

ビジターセンターからの眺めも充分いい景色ですが、モニュメントバレーの大半は、バレードライブ(Valley Drive)という全長17マイル(27キロ)の鋪装もない道からしか見ることができません。バレードライブはビジターセンターを起点に、写真でお馴染みの高さ300フィート(100メートル)・幅数メートルの螺旋状岩トーテムポール(The Totem Pole)など、崖やテーブル状岩が林立している間を抜けていきます。残念ながら、道路状態が非常に悪いため四輪駆動車しか入れませんが、かわりにおそらく、ナバホ族のガイドが4WDのジープと一緒にビジターセンターで待機していることでしょう。料金は約3時間のツアーで15ドル前後です。また、乗馬ツアーもあります。

モニュメントバレーとナバホ居留地を訪れるのは、ネイティブアメリカンの文化とナバホの人々について知る絶好の機会でもあります。そのうえ、ナバホ族の伝統工芸の技を見学することも、その技で作られた品物を買うこともできるのです。ただし、ナバホ族の人々や家、彼らの所有物に断りなくカメラを向けるのは避けましょう。たいてい、写真を撮らせてもらう時は、少しばかりの心付けを渡すもののようです。

グールディングの町には、数軒のモーテル、レストラン、お店などがあります。宿泊施設はほかにケイエンタやユタ州側のブルッフ(Bluff)、メキシカンハット(Mexican Hat)にもありますが、選択肢はそれほど多くないので、前もって予約しておいた方が無難でしょう。

「バレー・オブ・ザ・ゴッド」もすぐ近く

モニュメントバレーから北へUS163号線を約30マイル(48キロ)、バレー・オブ・ザ・ゴッド(The Valley of the Gods)でも、モニュメントバレー同様に真っ赤な岩が思い思いの形で並んでいます。モニュメントバレーに勝るとも劣らない絶景を誇りながらも、入場料は不要で、しかも訪れる人もほとんどいません。ここへはメキシカンハットの近くから、悪路をたどるしかありません。ちなみにこの小さな町の名前メキシカンハットは、丘の頂上に直径60メートル(20メートル)もの巨大岩がかなり小ぶりな土台岩の上に危なっかしく載っている、その珍しい姿に由来してます。

メキシカンハット周辺では、サン・ファン・リバー(San Juan River)が曲がりくねりながらゆったりと峡谷の間を流れています。ほど近いグースネック州立公園(Goosenecks State Park)の広いビューポイントからは、1000フィート(330メートル)もの深い谷の奥底を、大きく蛇行しながら流れる川を見下ろすことができるでしょう。このビューポイントでは無料でキャンプができ、また設備はほとんどないものの、夜を過ごすのには最高の場所です。訪れる人々は崖っぷちからたった数フィートのところに車を停めて、はるか彼方の峡谷の壁に太陽が沈んでいくにつれ、風景が刻々と変化する様を堪能することができるのです。

原作筆者: John Crossley
訳: Etsuko Tada
上部写真撮影: © USATourist.com
写真詳細: バレー・オブ・ザ・ゴッド