ペンシルバニア・ダッチカントリー
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ペンシルバニア・ダッチカントリー

ペンシルバニア州東部、特にランカスター近郊は、ペンシルバニア・ダッチカントリー(Pennsylvania Dutch Country)として知られています。実際、ペンシルバニア・ダッチカントリーという名前は、この地域に定住した初期ドイツ系移民者の人たちを示す言葉「Pennsylvania Deutsche(ペンシルバニアのドイツ人)」の誤った発音に由来しています。初期ドイツ系移民者の人たちの文化は、ジャーマンタウン(Germantown)、ストラウズバーグ(Stroudsburg)、サンダーバーグ(Soudersburg)、ストラスバーグ(Strasburg)のように多数の町の名前に反映しており、また、今日でもメノナイト派やアーミッシュの人々の地元文化にも反映しています。 

ペンシルバニア州ランカスターのアーミッシュコミュニティー

Buggies at the Mud Sale © Mike Leco / USATourist.com
ランカスター地方のアーミッシュの人々は、素晴らしいスタンダード ブレッドの馬に引かれた馬車に乗っています。

ペンシルバニア州のアーミッシュとメノナイト派の最大コミュニティーは、フィラデルフィアの西に約60マイル(100キロ)のランカスター郡にあります。ランカスターの街、さらにインターコース(Intercourse)、パラダイス(Paradise)、バードインハンド(Bird in Hand)の村々の東部にあるルート30とルート40周辺地域は、アーミッシュ・ファームカントリーの中心地です。ルート30には、モーテル、レストラン、ショッピングモール、アーミッシュ・クラフトショップ、アーミッシュ・ビュッフェ、アーミッシュに関連した他の観光アトラクションが建ち並んでいます。残念なことに、このルート30は、過剰な商業化と大量な交通量に悩まされています。幸いにも、この高速道路の両側に約1マイル離れるだけで、電気や近代の便利な設備のない素朴な農場の間を馬に引かれた馬車が走る、アーミッシュの田舎道にタイムスリップできます。

地元のメノナイト派の人々は、シンプルな服装を着ていまが、他の点では「アメリカ人」(メノナイト派ではない人)のコミュニティーに溶け込んでいます。メノナイト派の人々は、車を運転し、近代テクノロジーを使用します。アーミッシュの人々はメノナイト派の人々とは異なり、自動車を持っておらず、モーターで動く農機具や他のほとんどの近代テクノロジーを使用することを拒否しています。アーミッシュの人々は、16世紀あるいは17世紀のヨーロッパで人気があったファッションを象徴する、濃い色のシンプルな服装を着ており、彼らは馬またはラバで引く農機具で耕地を耕します。ランカスター地方のアーミッシュの人々は、素晴らしいスタンダード ブレッドの馬に引かれた馬車に乗っています。アーミッシュの人々は、勤勉で信仰心を絶賛するシンプルな家族中心の生活を送ります。また、彼らはしばしば「質素な人々」と呼ばれます。  

アーミッシュとメノナイト派の歴史

1681年、ウィリアム・ペン(William Penn)はイギリス国王から土地を譲渡され、その土地に信仰を守れる「神聖な安住の地」を作りました。ウィリアム・ペンは、ペンシルバニアと呼ばれた彼の新しいアメリカ植民地に、宗教的迫害を受けたヨーロッパ人たちを招き入れました。多数のスイス人、オランダ人、ドイツ人の再洗礼派(アナバプティスト)の難民たちがウィリアム・ペンの誘いに応じ、ペンシルバニア州東部の農場地帯に移住しました。

アーミッシュの人たちは幼児洗礼を認めず、成人して自らの意思で洗礼を受ける事を推進することから、再洗礼派(アナバプティスト)または再洗礼者と呼ばれています。大多数のペンシルバニアの再洗礼派移民たちは、指導者メノー・シモンズ(Menno Simons)の教えに従っていました。彼らは一般にメノナイト派と呼ばれています。ほんの少数のペンシルバニアの教再洗礼派移民たちが、スイス・メノナイトのヤコブ・アマン(Jacob Amman)の教えに従い、彼らはアーミッシュと呼ばれました。

ローラーブレードで滑るアーミッシュの子供たち

この地域を訪れる人々は、アーミッシュの男の子達が黒色のスーツと帽子を着て道をローラーブレードで滑っているのを見かけ、またはアーミッシュ農家の横の庭に小さな電話ボックスがあるのを見て、よく驚きます。伝統を続けるアーミッシュの人々は、全ての近代文明を生活に導入することを受け入れないわけではありません。彼らは必要に応じた条件で、選択的に特定な近代の便利な設備だけを取り入れています。基本的には、家族統一性、コミュニティーの調和性、あるいは精神的開発を低下させる技術は拒絶されます。自給自足が重視され、外部世界に依存するもの全てが拒まれます。 

Amish roller blader © Mike Leco / USATourist.com
この地域を訪れる人々は、アーミッシュの男の子達が黒色のスーツと帽子を着て道をローラーブレードで滑っているのを見かけ。

アーミッシュの人たちは派手な服装を着ませんし、また個人的装飾品を全て拒みます。しかし、多彩な手作りキルトのような美しく飾られた布製品の作成、さらにシンプルでありながら精巧な手製の家具や玩具などを製作します。これらのアーミッシュクラフトのほとんどは、この地域にある多数の小売店を通し生産者から直接購入できます。ランカスター郡を見学する、アーミッシュの生活様式を理解する、そしてクラフトショップを営業しているアーミッシュの家を訪れる一番の良い方法は、メノナイト・インホメーションセンター主催のツアーに参加することです。メノナイト派のツアーガイドが車で案内してくれる、一時間$10のお手頃値段ツアーに参加できます。

地元のアーミッシュ・クラフトショップとマッドセール

Amish Quilts © Mike Leco / USATourist.com
アーミッシュの人たちは派手な服装を着ませんし、また個人的装飾品を全て拒みます。しかし、多彩な手作りキルトのような美しく飾られた布製品の作成、さらにシンプルでありながら精巧な手製の家具や玩具などを製作します。

私たちのメノナイト派ツアーガイドのエリカが案内してくれた個人ツアーでは、静かな田舎道にあるアーミッシュ・ファームに併設された小さなキルト店を訪れることをためらいました。そのキルト店はドアが閉まっており、私たちはキッチンのドアをノックしなければなりませんでした。幼いアーミッシュの少女と彼女の小さな弟が現れ、小さなキルト店を開けてくれました。ガスランタンと旧式ベルトで作動するファンが天井からぶら下がっていました。お店の壁には、美しく複雑で多彩なパターンから成る、何百にも及ぶ素晴らしい手作りキルトが掛けられていました。

年数回、マッドセールがこの地域の様々な村で開催されます。このセールが行われる場所では、多数の馬や歩行者の行き来により、たいてい地面が泥沼に変わるためマッドセールと呼ばれています。マッドセールでは、アーミッシュの馬車、馬、農工具、手工具、家具、アンティック、クラフト、手作りキルト、または数千におよぶ他の物などを入札したり、あるいは購入したりすることができます。これらのイベントは、地元のアーミッシュの人々にとって食べ物スタンドでペーストリーやスナックを売る素晴らしい社会的集いです。

ペンシルバニア・ダッチの食べ物を試してみてはいかがでしょうか

いくつかのアーミッシュ「農場展示場」(実際には、アーミッシュのライフスタイルを描く農場または博物館のレプリカ)が、ルート30とルート340の近辺にあります。アーミッシュの人々の生活方法を理解するために、これら農場展示場の1つを訪れる価値があります。インターコースの街のアーミッシュ生活体験は、農家見学ツアー、マルチメディアによるプレゼンテーション、馬車の乗車、ペンシルバニア・ダッチ・ビュッフェなどを提供しています。ランカスターを訪れている間に、最低1度はペンシルバニア・ダッチ・ビュッフェまたはアーミッシュ家庭風の夕食を試してみて下さい。ペンシルバニア・ダッチの人々は、フライド・チキン、スモークハム、ローストポーク、ソーセージ、ザウアークラウト、ポテトフィリング、アップルバター、糖蜜入りパイなどの素晴らしい家庭料理で有名です。

ランカスターのダウンタウンにあるセントラルマーケットは、火曜日、金曜日、土曜日の朝営業しているだけですが、地元の食材を取り扱う露店を多数備えています。ランカスター市内やこの地域内にある小さなお店では、キルト、家具玩具、陶磁器、美術品、クラフト、スモークハム、ソーセージ、焼き菓子やパンのような様々な手作り商品を取り扱っています。また、割引デザイナー商品を取り扱う2つの大きなアウトレットモールもルート30沿いにあります。

お安い値段の宿泊施設が多数あります

ルート30沿いに宿泊施設が多数あります。格安値段のモーテル、または中価格の家族経営ホテルを簡単に見つけることができます。キャンプグランドも近くにいくつかあります。ペンシルバニア・ダッチカントリーの最も良い宿泊施設のいくつかは、お手頃値段のベッドアンドブレックファーストです。ストラスバーグ(Strasburg)の真南にあるアーミッシュ農場地帯に建つ、Stony Hill Barn B&Bに私たちは滞在しました。私たちが滞在した広い部屋は、地元の工芸品で上品に飾られていました。4匹のラバが近くの畑を耕している傍らで、私たちはアーミッシュ家庭風の朝食を楽しみました。

ランカスター郡地域の ホテルとモーテルのリストはこちらから、ご予約をどうぞ。

原作筆者: Mike Leco
訳: Yoko Sugiyama
上部写真撮影: © Mike Leco / USATourist.com
写真詳細: 4匹のラバのチームは分野を耕す