フェニックス
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フェニックス(アリゾナ州)

引退生活の場として人気の砂漠都市、フェニックス

フェニックス(Phoenix: "フィーニックス"と発音)はアリゾナ州南部の真中、フラッグスタッフ(Flagstaff)からは南に、ツーソン(Tucson)からは北に、それぞれ150マイル(240キロ)ずつ離れたところにある街です。裸の岩山の頂に囲まれてある平坦な砂漠に忽然とある大都市で、年々進む拡大現象で、最近は周囲のスコッツデール(Scottsdale)、メサ(Mesa)、テンピ(Tempe)、グレンデール(Grendale)、サンシティ(Sun City)等の町もその都市圏に取り込んでしまいました。街の中心部にはいくつか高層ビルも建ってはいますが、フェニックスの発展は上へ上へと言うよりは、むしろ小さなダウンタウンを囲むように横に大きく広がっていると言えるでしょう。

Desert Museum © Mike Leco / USATourist.com
フェニックスのある辺りは、身の丈10メートル以上にもなるサワロサボテン(Saguaro Cactus)で知られるソノラ砂漠(Sonoran Desert)の北端にあたります。

フェニックスは、一年中温暖な気候と、からっとした砂漠の環境、さらには生活費が比較的穏当なことから、引退後の第二の人生を送る地として大人気です。が、このためにフェニックスの人口が増え、道路渋滞も問題になるようになってしまったのは残念なことでもあります。それでも、フェニックスとその近郊が、フロリダとは違って雨や蚊とは無縁かつ、南カリフォルニアのような途方もない生活費も必要としない、亜熱帯性の快適な環境であることに変わりはないのです。

気候は温暖低湿

フェニックスの空気は非常に乾燥しており、冬は適度に暖かいのですが、夏の暑さは尋常ではありません。夏場の日中気温は45℃を超えることも珍しくないのに対し、冬は平均して20.$(C"&.(B25℃と過ごしやすいのです。ゴルフは冬場の定番アクティビティで、近郊にコースもたくさんありますが、夏の日中は、たいていのフェニックス住民は家に籠りきりです。フェニックスを訪れるなら、暑い夏と観光客が増える冬を外した、晩秋か初春がおすすめです。

フェニックスのある辺りは、身の丈10メートル以上にもなるサワロサボテン(Saguaro Cactus)で知られるソノラ砂漠(Sonoran Desert)の北端にあたります。周辺は岩ばかりの荒野から、サボテンをはじめとする珍しい砂漠植物が群生する岩場まで、さまざまな形態を見せてくれています。この辺りは険しく、近寄りがたい一方で、不思議に美しくもある土地なのです。

フェニックスの興味深い見どころ

フェニックスおよび周辺地域には、見どころもたくさんあります。砂漠植物園(Desert Botanical Garden)には、世界中から収集された砂漠植物が展示されており、南アリゾナの砂漠地帯の植物体系についてもここで学べます。また、この近くには、砂漠の動物が飼育されているフェニックス動物園(Phoenix Zoo)もあります。ハード・ミュージアム(Heard Museum)では、ネイティブアメリカンの文化や芸術を紹介しており、原住民の生活を描いた民芸品などがたくさん展示されています。デアバレー・ロックアートセンター(Deer Valley Rock Art Center)は、先史時代のネイティブアメリカンによる、岩絵文字風アートの保存と解読の専門機関です。また、プエブロ・グランデ・ミュージアム(Pueblo Grande Museum)では大昔の住居が再築・展示されているほか、炭坑・鉱物博物館(Mining and Mineral Museum) やチカーノ・ミュージアム(Chicano Museum)なども見学すれば、フェニックスの全貌を捉えることができるでしょう。

Goldfield, Superstition Moutains © Mike Leco / USATourist.com
この近くにある、かつて鉱山町だったゴールドフィールド(Goldfield)は、近年になって、鉄道体験乗車や鉱山見学、西部劇や銃撃戦のショーなどを楽しめる観光地として生まれ変わりつつあります

サウスマウンテン(South Mountains)の麓にあるミステリー城(Mystery Castle)は、ぜひ訪れるべき場所のひとつ。この城は岩や空き瓶、そしてありとあらゆる種類の廃棄物を使って、ルーサー・ボイス・ギュレー(Luther Boyce Gulley)というエキセントリックなアーティストによって、1945年以前に造られました。スコッツデールにあるタリエッセン・ウエスト(Taliesin West)は、アメリカを代表する現代建築家フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wrignt)が冬の別荘兼スタジオとしていたところです。現在は、建築学校として一般公開もされています。また、アルコサンティ・コミュニティ(Arcosanti Community)の建築工芸家であり、またデザイナーでもあるパオロ・ソレリ(Paolo Soleri)の活動拠点であるコサンティ・ファンデーション(Cosanti Foundation)もスコッツデールにあります。この他、ローハイド(Rowhide)は西部のカウボーイ町を再現したもので、スコッツデールでのショッピングの中心地でもあります。

車でサウスマウンテンパークに登っていくと、眼下にフェニックスのすばらしい眺望が楽しめます。ハイキング道や乗馬トレイルもたくさんあり、厩舎で馬を借りることも可能です。ノースマウンテンパーク(North Mountain Park)にも、同じようなトレイルや貸し馬屋があります。

スーパースティション山地に今も潜む、ロストダッチマン鉱山

アパッチジャンクション(Apache Junction)はフェニックスの20マイル東、昔のアパッチ・トレイル(Apache Trail)の西の終点です。この近くにある、かつて鉱山町だったゴールドフィールド(Goldfield)は、近年になって、鉄道体験乗車や鉱山見学、西部劇や銃撃戦のショーなどを楽しめる観光地として生まれ変わりつつあります。このゴールドフィールドは、ロストダッチマン鉱山(Lost Dutchman Mine)伝説で知られるスーパースティション山脈(Superstition Mountains)の陰に隠れるように位置しています。ダッチマン鉱山の金を求めて、この禁断の山地に足を踏み入れた人々のうち少なくとも8人は命を落とし、ほかにも何人もが行方不明のままになっています。

フェニックスでは、ゴルフやテニス、マウンテンバイクといったアウトドアスポーツが、一年中、特に冬の間はたいへん人気があります。フェニックス近郊には120以上ものゴルフ場があるほどです。乗馬も好まれており、貸し馬屋もたくさんあります。

フェニックスで楽しめることいろいろ

フェニックスには野球、フットボール、NBAバスケットボール、アイスホッケー、インドアサッカーのプロチームが在籍しており、また競馬場にドッグレース場まであります。ドラッグレースやドラッグボートレースも街の8マイル(13キロ)南で開催されているほか、オペラ団もオーケストラ、劇場もいくつかあります。

毎年元旦、テンピではフィエスタ・ボウル(Fiesta Bowl)と呼ばれるパレードとフットボールの試合が開催されています。3月には、スコッツデールでナショナル・フェスティバル・オブ・ウエスト(National Festival of West)、マリコパ郡でカウンティ・フェア(Maricopa County Fair)、そしてロデオ・オブ・ロデオ(Rodeo of Rodeo: ロデオの中のロデオ)があります。アリゾナ州フェア(Arizona State Fair)とカウボーイアーティスト・オブ・アメリカ(Cowboy Artists of America)は10月です。見るも壮観のサンダーバード・バルーン・クラシック(Thunderbird Balloon Classic: 熱気球イベント)は11月に催されています。

原作筆者: Mike Leco
訳:
上部写真撮影: © Greater Phoenix Convention & Visitors Bureau
写真詳細: フェニックス市の視力